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コラム

印刷基礎知識③~ヤマックスの安心はここからきている!物性試験学習日記~

印刷基礎知識

全3回にわたり、新入社員の学習日記を綴るこのコラム。
最終回の今回は物性試験について学びます。

創業以来、あらゆる業界のものづくりに印刷技術でお手伝いをしてきたヤマックス。
多種多様な要求品質にお応えしたものづくりが出来る環境を整えています。

学習日記

生産技術課
「自社で物性試験が行えることもヤマックスの強みだね。」
_物性試験?
印刷物の性質を確かめることを言うよ。」
_なるほど。自社で行う強みって何ですか?
「そうだね。社外に委託することになると時間がかかってしまうよね。
お客さんからのあらゆる要求品質に応えるために社内に試験環境を整えておくことは大切なことだよ。」
_たしかに。一貫したものづくり体制は安心感がありますね。

■ヤマックスの安心はここからきている!物性試験設備のご紹介

生産技術課
「今日は耐候性試験の紹介をしよう。」
_耐候性ってなんですか?
屋外で使用するときに変形、変色、劣化等の変質を起こしにくい性質のこと。
決められた年数まで耐候性を保てるのか試験することを耐候性試験というよ。」
_試験するのに何年もかかるってことですか?!
「毎回何年もかけているとお客さんも困ってしまうよね。
そのためにヤマックスは促進耐候性試験機を保有しているよ。」
_促進耐候性試験機?
「そう。例えばこれが実際に耐候試験をしたものだよ。」
_試験時間が長いほど、色味が変化していますね。
「最後のなんて色あせてしまっているよね。
試験結果がお客さんの条件に見合わなかったら原因を追究して改良をしていくよ。」
_お客さんの要求にお応えする為に必要なことなのですね!

社内にはその他、色差測定・引っ張り試験など多数の試験機が揃っています。

色差測定

色目の変化がどのくらいあるのかを測定する試験です。
主に、耐候性試験の前と後で測定し、それぞれ数値を出して分析を行います。

引っ張り試験/剥離(接着)強度試験

両面テープや粘着剤の接着強度を測定する試験です。
引っ張り強度や伸びなどの数値を測定します。

■安心と信頼のものづくり!ヤマックスのこだわり

物性試験はもちろん、ヤマックスにはお客様の多様なニーズにお応えするためのこだわりがあります。

品質管理課
「ヤマックスは、大阪だけでなく埼玉にも工場を持っているよ。」
_全部で3工場あるのですね!東西で製造場所が分かれているとスムーズにものづくりができそうですね。
「そうだね。でも、理由はそれだけじゃないんだ。東西に同等の性能を持つ工場を持つことで、
災害時などの緊急事態でもBCP対策を整えているよ。」
_なるほど!確かに、災害時にものづくりができなくなるとお客さんも困ってしまいますよね。
「そうそう。版もインキも東西の工場で内製しているから安心だよ。」

今日のまとめ

ヤマックスには製造から試験まで、安心してお任せ頂ける環境が整っています。
今までは一消費者として、何気なく見ていた屋外用の印刷物も、複数の物性試験が繰り返され、
工夫を凝らして製造されたものと思うと奥深く感じます。
また、社内一貫してものづくりを行うからこそ、多種多様なノウハウを蓄積できているのではないかと思いました。

さいごに

印刷は、機械にかけるだけじゃない!
お客様へのご提案から検査まで、たくさんの人が関わって1つの製品が出来上がります。


印刷の基本のキも分からなかった私は、2か月間の新入社員研修を経てマーケティング課に配属になりました。
「HPのコラム書いてみる?」という上司の一言で今回の作成担当を引き受け、何を書くかで1週間ほど悩み続けた末に
今しか経験できない”新入社員”という立場で感じたことを書いていこうと思い立ちました。
コラム執筆と聞くと、初めは「なんだか大変そうだな。」と感じていましたが、実際は2か月間の研修を復習するのと同時に
みなさまにヤマックスの魅力をお伝えすることができ、マーケティング課の私にとってはラッキーな仕事でした。
今回のコラムで少しでもみなさんのお役に立つことができれば幸いです。
この春、2年目に突入した私自身もたまにはこのコラムを読み返して初心を忘れずに精進してまいります。
最後まで、私共のコラムにお付き合いいただきありがとうございました。
これからもヤマックスは、印刷技術でお客様の想いをカタチにしてまいります。

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