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コラム

スクリーン印刷の調色についてご紹介!【ヤマックス社員に聞いてみた】

インタビュー

特色印刷とは?調色とは?

特色印刷とは、「特色=指定された色」で印刷する印刷方法のことです。調色とは、特色インキのレシピを考える作業のことです。
前回のコラムで、大阪工場シール印刷の現場で調色作業をしている社員にインタビューしました。まだご覧になられていない方、特色印刷や調色についてもっと詳しく知りたい方は是非こちらの記事をチェックしてください!

今回は、新大阪工場スクリーン印刷の現場で調色作業をしている社員へのインタビュー記事になります。自動車やバイクなどの屋外用途や、家電製品などで使われることの多いスクリーン印刷。そんなスクリーン印刷の調色作業についてご紹介いたします!

スクリーン印刷の主な事例はこちらの記事をご覧ください。

ヤマックス新大阪工場

スクリーン印刷における調色【インキ調色作業者に聞いてみた】

スクリーン印刷とは、目の細かいメッシュ(スクリーン)を版にする印刷方法です。印刷したい部分以外を感光材で塞ぎ、版の上からスキージを押し付けてインキを印刷します。

この時、印圧(スキージの押す力)や感光材の厚みの違いで色に微妙な濃淡の差が出てしまうところがスクリーン印刷の調色の難しいところです。

また、特色を下色・上色の2色で表現する場合、それぞれの色を単体で判断することができません。2色重ね刷りした上で、上色の色味を変えるか下色の色味を変えるか考えながら調整していきます。

調色と確認方法

同じ色でも日光や蛍光灯など光源によって見え方が違ってきます。自動車・バイクなど屋外用途の印刷物の場合、屋外で見たときの色に合わせないといけないので必ず自然光で確認しています。

そうですね。デイライト(自然光に近い光を発する照明)を使うこともありますが、最終的な判断は必ず自然光で行います。日中と言っても天候や時間帯でこれも見え方が変わってくるので、指定された条件での確認が必要です。

調色作業者に聞く、調色のコツ

すぐにパッと作れるわけではないですが、できると思いますよ。

レギュラーで使っているインキの色は大体頭の中に入っているので、その中から一番近いと思われる色を抽出し、微妙な色の違いを頭の中で足し引きしていく感覚で調色していきます。

また、新大阪工場ではこれまで13,000色のインキを調色してきましたので、そこから近い色を探していくこともできます。

調色のセンスも人それぞれですが、そこはやはり経験の差ですね。たくさんの色を調色するようになると、どの色を足せば近づけられるかが分かってきます。

ヤマックス恒例!新入社員の調色体験

以上のように、調色作業を含めたインキを内製化しているヤマックス。実は、新大阪工場では新入社員の研修で必ずこの調色を体験してもらっています。生産技術課の先輩方からグレーの色チップをもらい、色味を近づけていく・・・という、シンプルかつ難易度高めの研修内容です。
この記事を書いている私も入社した年にこの研修でヤマックスの洗礼(?)を受け、(先輩方にたくさんヒントをもらいながら)近い色を出すまでに11回の修正をしました・・・。

このグレーですが、白と黒のインキを混ぜ合わせるだけでなく、ほんの少し黄色のインキを混ぜることで色味がぐっと近づくのです。小学校の図工の時間に絵の具を混ぜて遊んだくらいでしか色の知識がなかった私にとっては、グレーを作るのに白と黒以外の色を混ぜるという発想に中々至りませんでした。

そこも経験になってきますね。調色するにあたり適切な分量はとても大切で、100gの白色インキの中にたった0.01gのカラーインキを足すだけで見え方は全く変わってきます。

以上、新大阪工場生産技術課にて調色作業をしている社員へインタビューを行いました。調色作業を含め、インキを内製化することによってものづくりがスピーディーに進み、お客様のご希望に柔軟に対応することができます。特色印刷でお悩みがあれば、いつでもヤマックスにご相談ください。

ヤマックスでは、この他にも「色」や「調色」に関するコラムを掲載しております。是非チェックしてください。

こちらのコラムでも、ヤマックス埼玉工場で調色作業をしている社員のインタビューが掲載されています。