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ヤマックスオリジナル技術開発秘話!「クルクル」 ~ヤマックスってどんな会社?~
9月掲載のコラムではヤマックスのオリジナル技術の開発秘話『金属調印刷「ブリリアント・シルバー」及び金属感立体調印刷「CubeeE」』をご紹介させて頂きましたが、今回の記事では、印刷技術によって奥行感と動きを表現した「クルクル」についてご紹介させて頂きます。
◇クルクルの開発秘話
今から遡ること30年程前、「クルクル」を開発した技術者がその当時、印刷機のオペレーターとしてスクリーン課に所属し印刷を行っていました。とある日、印刷途中段階で積み重なって置かれている印刷シートをふと見ると不思議な現象が。
「印刷が重なっている部分だけ妙に立体感があって、絵柄が拡大しているように見える…?」
その日から間もなく、偶然にも研究部門に配属が決まり、開発に取り組む日々。以前、オペレーターとして印刷していた時に起きた不思議な現象を思い出し…
「あの日に起きた不思議な現象、もしかすると、原理が分かれば製品化することができるのでは?」
その思いからすぐに試作に取り掛かり、日々試行錯誤を行うけれどなかなか再現が出来ず。それでも技術者は…
「絶対に製品化ができるはず!」
この思いは決して揺らぐことなく、様々な条件でテストを行っていく過程において再現性に関わるある法則が見えてきたようです。
法則が見えるやいなや一気に開発が進んでいき、様々な条件設定での組み合わせによって「クルクル」の特徴である奥行き感や立体感、動きといった表現の幅を広げることを可能となりました。加えて、「クルクル」の特性を活かし、ギラつき感の表現が特徴的なオリジナル技術「フリッカー」の開発にも繋がっていきました。
一つの技術開発が新たな技術開発に繋がっていく。まさに、そのような事象が示された開発エピソードです。また、何より、技術者がオペレーター時に遭遇した不思議な現象に気付き、解明して必ず製品化したいという想いが「クルクル」、さらには「フリッカー」の開発に繋がったとも言えます。
今回、ご紹介させて頂いたエピソードのように、ヤマックスのオリジナル技術には技術者の想いやアイデアがたくさん詰まっており、ぜひ、今後もコラムでご紹介していきたいと思います。