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コラム
紙の歴史③ 紙ラベルを解説!ヤマックスの特殊紙
紙の歴史①では紙の発明とイスラム世界への伝播、紙の歴史②では紙のヨーロッパへの伝播と発展についてご紹介してきました。
印刷の発明により目覚ましい発達を見せてきた紙は、シール・ラベル業界ではどのように使われているのでしょうか。
今回はヤマックス製品で使われている紙をご紹介します。
紙ラベルってどこに使われているの?
私たちの身の回りにはたくさんの『ラベル』や『シール』が貼ってあります。
でも、それらをじっくりと見る機会はなかなかないはず。
ラベルって、どんな種類があるのでしょう。
ラベルの素材は主に2種類
ラベルの素材は主にプラスチックと紙に分けられます。
プラスチック製のラベルは、水に強く丈夫なことが特徴です。
対して紙ラベルは安価であることが特徴。
ヤマックスでは主に、水にぬれても破れないなど丈夫さを求められる製品にはプラスチックを、コスパを求められる製品では紙ラベルをおすすめしています。
ヤマックスのシール・ラベルはこちら!
他にもプラスチックと紙の違いをまとめました。
紙とプラスチックは、それぞれの用途で使い分けられています。
ヤマックスの紙ラベル
それでは、ヤマックスの紙ラベルをご紹介します。
アートコート紙
アートコート紙とは、表面がコーティングされた紙のことです。
このコーティングによって、光沢感や滑らかさが生まれます。
印刷の色や細かさがきれいにでるので、高級美術書などにも使われています。
ヤマックスでは、化粧品のラベルやバーコードラベルに使われています。
キャストコート紙
キャストコート紙も、表面がコーティングされています。
アート紙との違いは、表面処理。
キャストコート紙は塗料が乾かないうちに、表面をツヤツヤにするための加工が施されます。
そのため、アートコート紙よりもさらに高い光沢感と、ツルツルした触り心地が生まれます。
印刷したときの発色がよいので、写真集などにも使われています。
ヤマックスでは、化粧品のラベルやバーコードラベルに使われています。
アート紙とグロス紙、どちらを使えばよいかわからない……。
そんなときは、経験豊富なヤマックスがお客様の状況に応じてご提案しています!
ホイル紙
ホイル紙とは、紙の表面に薄いアルミホイルが貼り合わせられているものです。
表面のホイルは、色や質感によって使い分けられます。
ツヤの場合はピカピカした質感、マットの場合は光の反射を抑え落ち着いた質感になります。
化粧品のラベルで、高級感を演出したいときなどに使われます。
耐水紙
紙の弱点は、なんといっても水分。
紙ラベルでも、空気中の水分を吸ってしまい、くるんと反ってしまうカールという現象が起こることがあります。
そのような問題を克服するために開発されたのが、紙に耐水処理を施した「耐水紙」。
一般のアート紙などに比べると湿度に強く、カールがしにくく破れにくい紙です。
ここで脱線。
一般的に販売されている耐水メモや、お風呂で読める本というものもありますね。
ここで使われている「耐水紙」は実は「紙」じゃないことも多いのです。
その正体は、プラスチックで作られた合成紙。
プラスチックの丈夫さと、紙のしなやかさ・筆記性・印刷適正を併せ持つことが特徴です。
大人の方なら一度は手にしたことがある選挙用紙も、実は紙じゃありません。
あれ、プラスチックだったんですよ。
セルロースフィルム
透明で破れにくい紙が存在するって、ご存じでしたか?
セルロースフィルムはそんな、夢のような紙。
紙の作り方でご紹介しましたが、紙は木材をドロドロに溶かして繊維をほぐし、それを漉きあげて作ります。
セルロースは繊維をさらに細かくほぐし、紙の1/1000以上の細さの繊維を漉きあげます。
これにより、細かい繊維ががっちりと組み合った、透明で丈夫な紙ができあがるのです。
難点はやっぱり水に弱いところ。 まだまだ課題は多いですが、脱プラスチック対策の新素材として注目されています。
FSCⓇ認証紙
FSC CoC森林認証制度とは、適切に管理されていると認められた森林から生産された木材や、その他のリスクの低い木材を使用した製品にFSCラベルを付け、認証製品として販売できる制度です。
ヤマックス株式会社は2020年8月23日にFSC森林認証制度のひとつであるCoC認証を取得しました。
ヤマックスではこれらの紙から、お客様の製品の最適なシール・ラベルを提案いたします。
ヤマックスの環境への取り組みはこちらからご確認いただけます。
紙の歴史とヤマックス
大昔の中国で紙が発明され、ヨーロッパで印刷が発展し、木材パルプが作られ、さらにセルロースフィルムが発明される……。
紙の長い歴史の、ほんの一部にヤマックスが加わり、そして作られたシールが皆様の手に届く。
そう考えると、なんだかすごくないですか?
普段目にする何気ないものでも、背後には長い歴史があるのですね。