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コラム

ステッカー貼り作業における困りごと

会社/技術紹介

はじめに

ヤマックスでは、様々な業界の企業様にステッカーやシール・ラベル類をご提供しております。その中でもバイク・自動車メーカー業界のお客様とはお付き合いも長く、これまで印刷物におけるご相談を多く受けてきました。
その一つがステッカーの貼り作業。ステッカー貼りは高い技術が必要とされ、トラブルも多く難しい作業です。困りごともモノによってさまざま・・・。
今回は「マークの専門集団※」ヤマックス株式会社として、貼り作業に悩むメーカー様のお力になりたい!という気持ちでコラムにしました。
時にお客様の貼り現場に入らせていただき、貼り作業で抱える課題に一緒に取り組んだこともあるヤマックスだからこその「貼り作業」のお話をさせていただきます!

※ヤマックス株式会社では1987年~2023年までの35年間、”企業を活かすマークの専門集団”というキャッチコピーを使ってきました。

ステッカー貼り作業における困りごと

お客様からいただく相談内容は様々です。

位置決めが難しい / 位置決めに時間がかかる / 貼り位置がずれる / 曲面に追従しない / 貼り戻しした際のショックライン / 気泡 / シワ / 浮き / スジ / シートが伸びる / うまく被着体に貼りつかない / 粘着剤がべたつく / 表面が膨れる / 表面ががたつく

実際に貼り作業をされている方であれば、上記以外にも日々色々な困りごとに悩まされているのではないでしょうか。貼る環境や状況によって細かな対応方法も変わってくるので、ここで全ての対策を書くことはできません。しかし、これらの困りごとには共通する2つのポイントがあると考えています。

それが、適切な材料選定と貼り方のノウハウです。

ポイント①適切な材料選定

被着体の特徴や形状をきちんと理解し、適切なステッカーの材料を選定することで、貼り作業時の困りごとを回避することができます。ここでは、材料を以下に定義します。

・アプリケーションフィルム
・印刷面
・基材
・粘着剤
・剥離紙

例えば、材料の選定が適切でないと、曲面の被着体に対して基材が追従しないことがあります。被着体の表面と粘着剤の相性もとても重要で、選定を誤るとうまく接着できないといったトラブルも発生します。
「剥離紙も貼りやすさに影響するの!?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。一見貼りやすさに関係のなさそうな剥離紙ですが、実は種類があり、適切な選定が重要です。

ポイント②貼り方のノウハウ

当然ですが、貼り作業は作業者の経験の差による技量が大きく影響します。
例えば、ベテランの作業者はステッカーがきれいに貼れて時間のかからない貼り手順のノウハウを持っています。お客様の中には、ステッカーの貼る順番をマニュアル化していらっしゃるところもありました。
また、設計の段階で貼り作業性を考慮した仕様にすることもノウハウと言えます。デザインに直接影響がない部分に位置決め用の目印をつけることや、貼りやすい剥離紙の形状にすることで、ミスの予防や作業時間短縮につなげることができます。

まとめ

以上、貼り作業における困りごとには

① ステッカーの仕様に応じた適切な材料選定をすること
② ミスが出にくい貼り方のノウハウを持つこと

という2つの考え方が大切だというお話をさせて頂きました。
しかし、それらのポイントをインプットなしにお客様側が把握するというのも難しいところ。
そんなときは、やはり印刷会社や材料メーカーなどの専門家に相談するのが一番の近道でしょう。
もちろん、ヤマックスでも材料選定や貼り作業面を含めたご提案を設計段階からさせて頂いております。

当社の主要事業は特殊印刷ですので、貼り作業は自社で行っておりません。しかし、たとえ印刷以外の分野であってもお悩みを抱えるお客様がいれば、共に課題解決に取り組んできた実績があります。その経験から、ありがたいことに「マークの専門集団」として信頼をいただき、貼り作業という印刷を超えたご相談もしていただいております。
それもこれも、お客様のお悩みを解決したい一心で様々なことに取り組んできたからこそ。
今後とも、「ヤマックスならできるだろう」に、どこまでも応え続けていく所存です!

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